■作品名 「處女評判善悪鏡」(むすめひょうばんぜんあくかがみ)通称『白浪五人女』。 慶応元年(1865)市村座で初演。黙阿弥五十歳(当時は二世・河竹新七)書き盛りの一作。天保期の講釈「雲切五人男」を五人の女盗賊に書き替え、幕末最末期の頽廃的世相を反映した因果応報と不条理を、流れるような七五調のセリフと浄瑠璃を組み込んだ音楽性豊かな様式美で描き出した”白浪作者 黙阿弥”ならではの作品。 責め場・強請場・愁嘆場、さらに女白浪ならではの情緒と色模様を散りばめ、からませ、誇張し洗練させた、まさに”江戸歌舞伎”らしいこの五幕の生世話狂言を、藤田傳とハチマルが我流の舞台化。 貧困、犯罪、因果、不条理...救いようのない世相を辛辣に描写しながらも、義太夫・清元などなど各場趣向を凝らした音曲を組み込み、七五調で連ねたセリフは時に爽快でリズミカルで小気味よく、時に情念の発露として深く重く哀しく。フィクションもノンフィクションも貪欲に呑みこみ、この世ならざる一夜の”狂言”として吐き出す「歌舞伎」という演劇のエネルギーとその様式的リアリズムに迫りながら、模倣とは異なるハチマル流の無論理な”なぐさみごと”をお送りします。■公演場所 ■公演日程
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■料金 ■予約/お問い合わせ 《インターネットでのお申し込み》 発売開始 11月5日から ■チケット取り扱い |
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原作:河竹黙阿弥 出演者 |
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