※公演は終了致しました※

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■演目
劇団1980第58回公演

「謎解き 河内十人斬り」
原案/李 闘士男
作・演出/藤田 傳

河内音頭の名外題『河内十人斬り』。
「男持つなら熊太郎・弥五郎、十人殺して名を残す〜」の名文句で知られるこの「河内十人斬り」、実は明治26年5月25日の深夜、大阪・南河内郡赤阪水分村で起きた一家十人殺害事件を詠んだれっきとした実録物。ところが、音頭に詠まれた文句と、当時の警察発表や新聞報道とはずいぶん食い違いがあるようで、さて、この大量殺人事件の真相や如何に____!?
売れない河内音頭一座の面々が、ひとヤマ当てようと挑みはじめた「河内十人斬り」の新解釈。音頭に詠まれた事件の経緯をドサ芝居よろしく唄入り曲入り実演入りでたどりながら、右往左往の珍解釈の果てに、名文句の裏に秘められた意外な事実を解き明かす。
題して『謎解き 河内十人斬り』。全編に河内音頭を織り成した「ハチマル式・和風音曲劇」をお楽しみください。

公演場所
両国 シアターX(カイ)
東京都墨田区両国2-10-14
03-5624-1181

シアターX(カイ)ホームページ
http://www.theaterx.jp/

公演日程 

11月29日(金)〜12月5日(木)
29 (金)
30 (土)
1 (日)
2 (月)
3 (火)
4 (水)
5 (木)
14時
19時
開場は、各開演時間の30分前

■入場料金
前売=4,500円、当日=5,000円、
シニア(65歳以上)・高校生以下=3,000円(前売・当日共)

※日時指定・全席指定席 

■チケット取扱い
○劇団1980:03-3321-7898
 (チケット専用ダイヤル/平日12:00〜18:00受付/土日祝は休み)

○チケットぴあ:0570-02-9999
(Pコード:432-219)

○インターネット予約:劇団1980チケット 。
こちらの→予約フォームより予約お申し込みいただけます。
※フォームにてご記入送信いただき、空席状況等確認の上折り返しメール返信いたします。
ご予約完了したお客様は、当日受付で料金精算の上ご入場いただくことになります。

前売りチケット御予約承り中!!


■スタッフ
原案:李 闘士男
作・演出:藤田 傳
美術/衣裳:佐々波雅子
照明:宮永綾佳
音響:齋藤美佐男
三味線指導:
舞台監督:宮下 卓
写真:宮内 勝
企画/制作:柴田義之
後援:TBSラジオ&コミュニケーションズ

シアターX 提携公演
主催:劇団1980 

■キャスト
柴田義之 
山本隆世 
里村孝雄 
藤川一歩 
神原弘之 
小出康統 
則松徹

佐藤リョースケ

上野裕子 
室井美可

■解説とあらすじ
 劇団1980は、その名のとおり1980年に創立し今年で33年目になります。その間、社会の片隅で起った小さな事件、歴史の陰に沈んでいった出来事、それらを丹念に取材し作品にまとめ上げていきました。この「謎解き河内十人斬り」も1990年11月に渋谷ジァンジァンで「日本土民考3部作」の2本目として発表され、その後幾度か再演され、1995年には、ルーマニアのシビウ国際演劇祭に日本で初めて参加しました。まさに、劇団1980を代表する作品です。
エーさても一座の皆様方へ___河内音頭といえば、櫓に居並ぶド派手な浴衣、三味線・太鼓にエレキギター、大音声で一節廻せば老若男女の輪が踊る。ナニワのお盆を彩るそのダイナミックで軽快で即興的な節回しは、数多くの盆踊り唄の中でもひときわ異彩を放っています。 
ところで、この河内音頭、まだ字が読めない人が多かった明治の頃は“瓦版”、つまり新聞の役割も果たしており、「新聞(しんもん)詠み」と称して、新しいニュースや事件を取り上げては名調子に乗せて語るという趣向で、寄席や演芸場でもお馴染みの演目として親しまれていました。そんな時事ネタ・社会ネタの音頭の中でも、今や河内音頭のスタンダードナンバーとも呼ぶべき名外題となった傑作が『河内十人斬り』なのです。
「男持つなら熊太郎・弥五郎、十人殺して名を残す〜」の名文句で知られるこの「河内十人斬り」。実は明治26年5月25日の深夜、大阪・南河内郡赤阪水分村で起きた一家十人殺人事件を詠んだれっきとした実録物。しかも、その作者は、事件発生直後の殺害現場に所轄の警察署長を乗せて急行した、富田林署長付の人力車夫というのですから、まさにドキュメンタリーのオリジナル・ネタ!!ところが、まさに実録物であるはずの音頭と、当時の警察発表や新聞報道とはずいぶん食い違いがあるようで、さて、この大量殺人事件の真相や如何に___!?
というわけで物語は、寿司屋の音頭丸率いる売れない河内音頭一座の面々が、ひとヤマ当てようと挑みはじめた「河内十人斬り」の新解釈。音頭に詠まれた事件の経緯をドサ芝居よろしく唄入り曲入り実演入りでたどりながら、右往左往の珍解釈の果てに、名文句の裏に秘められた意外な事実を解き明かす。時あたかも、日本が日清戦争に突入する前年、大日本帝国憲法発布から5年後という、まさに近代日本形成の真っ只中に起きた「河内十人斬り」またの名を“水分騒動”。庶民にとって、そして国家にとって、この事件は如何なる意味を持っていたのか。題して『謎解き 河内十人斬り』。全編に河内音頭を織り成した一味異なる「和風音曲劇」をお楽しみください。