■作品名 ー粕谷怪談ー 作・演出 ◎ 渡辺千明 明治40(1907)年、戦争に向かう時代に背を向け、『不如帰(ほととぎす)』の作者徳冨蘆花は「美的百姓」になると宣言し、世田谷・千歳村粕谷に引きこもる。が、大正3(1914)年のある夜、蘆花が恒春園と称した屋敷に化け物たちが現れた。 ■公演場所 東京両国 シアターX(カイ) シアターX(カイ)ホームページ ■公演日程 2014年(平成26年)12月3日(水)〜7日(日)
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■入場料金 ■チケット取扱い 《インターネットでのお申し込み》
※フォームにてご記入送信いただき、空席状況等確認の上折り返しメール返信いたします。 《チケットぴあ:http://pia.jp/》 11月10日(月)前売チケット発売 |
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■スタッフ 装置・衣裳 …… 佐々波雅子 後援:TBSラジオ&コミュニケーションズ シアターX(カイ)提携公演 助成:文化庁文化芸術振興費補助金 ■出演 柴田義之 上野裕子 石川慎二 星野有里(サムライプロモーション) |
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■作品解説 明治31年、国民新聞に連載され熱狂的人気を博した新聞小説『不如帰(ほととぎす』。同33年に出版された書籍は明治最大のベストセラーとなり、“日本的メロドラマの原型”をつくったとさえ言われる徳冨蘆花の傑作です。 一方で、作者の徳富蘆花は、近年の研究や日記の公刊によって、その実像は単なる「通俗小説作家」や「大ヒットメロドラマの作者」の枠に収まるものではなく、明治44年、幸徳秋水らが刑死した大逆事件に際しては『謀反論』と題した堂々たる政府批判の論陣を張り、さらにその一方では、妻・愛子と暮らす都下・世田谷村粕谷の屋敷で同居する若い女中たちへの日夜つのる「劣情」に悶え苦しむといった、きわめて人間的な、喜劇的な魅力に満ちた人物としての一面が明らかになりつつあります。 蘆花、本名:徳富伝次郎が熊本・水俣にその生を受けたのは1868年、つまりちょうど明治の初年ーー。 物語は、『謀反論』、『蘆花日記』、実兄・徳冨蘇峰との対立、突然の富士登山、パレスチナ巡礼、トルストイ訪問、「美的百姓宣言」など、史実に即した蘆花の伝記的(伝奇的?)事跡をたどるとともに、小説上で蘆花に理不尽に「殺された」浪子が、『不如帰』の書き直しを迫るためにあの世から舞い戻ってくるという虚実渾然・奇想天外な仕掛けで、徳富蘆花58年の実人生を超えた「破天荒」の中から、「明治150年」が抱え続ける日本近代の宿命的な矛盾を浮かび上がらせてみたいと思います。 |