※公演は終了致しました※
最新作
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■演目 ■公演場所 東京両国 シアターX カイ 東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア内 ■公演日程 2012年(平成24)
開場は、各開演時間の30分前 |
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■料金 7月30日(月)前売り開始 ■前売チケット取り扱い 劇団1980=03(3321)7898 (Pコード:422−547) ●当日券は、開場1時間前より劇場にて販売。 ■電話予約/お問い合わせ 《インターネットでのお申し込み》 |
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■スタッフ 作…………………大谷美智浩 装置・衣裳………佐々波雅子 後援………………TBSラジオ&コミュニケーションズ 文化芸術振興費補助金 ■キャスト 柴田義之 上野裕子 里村孝雄 * * * 永江智明(岩渕ぐるうぷ) 釆澤靖起(文学座) 星野有里(サムライプロモーション) 大田怜治 稲垣友介 |
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■作品解説 俳優・左卜全――懐かしの名バイプレイヤー。とぼけた味、飄々とした風貌。調子っぱすれのようでいて何を演じても自然体の存在感。そして嘘かまことか数々の奇人変人伝説・・・。 しかし、夫人として、また付き人として25年間同氏を支え続けた三ヶ島糸氏が述懐する卜全語録をたどると、スクリーン上の奔放で屈託のない卜全像は霧散し、哲人の如き気位と頑迷なまでの自負、同時に異端者としての孤独と行き場のない煩悩、そして脱疽を患った足の激痛に抗い続けた人間・左卜全が浮かび上がってきます。 本作『ボクゼン』は、映画「どん底」で“嘉平”(=巡礼ルカ)を演じた左卜全の壮絶な俳優作業に思いを巡らせながら、一人の俳優とその妻が全身全霊で挑んだ「虚」と「実」のドラマを描くものです。 脚本は、劇団1980『落語芝居』の脚色・演出のほか、ミュージカル、コメディ等、幅広い作家活動で注目される大谷美智浩。演出は、劇団1980『ひとりの群像』に続いて再び山本隆世。 映画「どん底」の重量感溢れるシーンをベースに、俳優・ボクゼンの激烈な内面が「虚実」の組み木となって立ち上がってゆきます。
■あらすじ 無人のスタジオ内。建て込まれた江戸の場末の棟割長屋。映画『どん底』のセットである。 40日間のリハーサルを経て、いよいよ明日からの撮影を控えた静寂の中に、二人の人影が現れる。松葉杖を引いた貧相な巡礼姿の男と、それに寄り従う女”嘉平”(=巡礼ルカ)の役を与えられた俳優・ボクゼンと、その付き人である妻の糸であった。 ボクゼンは苦しむ。あらゆる考察を繰り返したものの、どうしても嘉平という人物がつかめない。妻・糸に当り散らし、脱疽の足を呪う。 「...今日も、台詞が出てこなかった。...駄目だっ! この40日で、僕の才能は彼果てた、脳味噌が溶けてなくなっちまった!」 ボクゼンの怒りは昂ぶり、彼自身が?脳神経の異常″と呼ぶ突発的な癇癪がまた破裂しそうになる。戸惑う糸。 ”苦難の果てに、己の芸は昇華する”__孤立した信念を貫こうとするボクゼンの前に、いつしか「どん底」の登場人物たちが幻影となって現れ、かつての妄信と裏切りの中で歪んだボクゼンの実人生を問い詰めてゆく。 虚実入り混じった壮絶な苦悶の果てに、俳優ボクゼンが掴み得たものとは.... |